自炊が続く人と続かない人の分かれ目、3つのやり方を比べて分かったこと

A chef skillfully prepares a fresh vegetable stir-fry in a bustling kitchen. Uncategorized
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自炊を始めて三日で挫折する人と、一年続く人の差は「やる気」じゃありません。最初にどう自分のやり方を選んだか、そこでほぼ決まっています。今日は平日の自炊を続けるための3つのやり方を、比べる軸をはっきりさせてから並べてみます。

まず、比べる軸を3つだけ決める

自炊のやり方を比べるとき、いきなり「これが正解」と決めつけるのは危険です。先に比べる軸を決めておかないと、どの方法も良く見えたり悪く見えたりして、結局続きません。

軸は多すぎても迷うだけなので、ここでは3つに絞ります。「準備にかかる時間」「買い物の頻度」「飽きにくさ」です。この3つがあれば、自分の生活リズムに合うかどうかがだいたい判断できます。

例えば、平日は仕事で21時過ぎに帰宅する人がいるとします。この人にとって「準備にかかる時間」は死活問題です。帰宅してから40分も台所に立てる余力はありません。一方で週末は時間があるので、「買い物の頻度」は週1回でも構わないタイプです。こうやって自分の生活を軸に当てはめてみると、向いているやり方が絞れてきます。

ただし、この3つの軸だけで全部が説明できるわけではありません。一人暮らしと家族がいる場合では「飽きにくさ」の重み付けが変わりますし、子どもがいる家庭なら「栄養バランス」という軸も無視できなくなります。軸はあくまで目安であって、絶対のものさしではないという前提は忘れないでください。

3つのやり方を表で並べてみる

軸が決まったところで、実際によく使われる3つのやり方を並べてみます。「一汁一菜の型を決める方法」「週末に仕込みだけしておく方法」「ミールキットや宅配を活用する方法」の3つです。

それぞれの特徴を、先ほどの3つの軸で整理するとこうなります。

やり方 準備にかかる時間 買い物の頻度 飽きにくさ
一汁一菜の型を決める 短い(15分程度) 多め(2〜3日に1回) 低め
週末に仕込みだけしておく 平日は短いが週末にまとめて確保 少ない(週1回) 中くらい
ミールキット・宅配を使う 短い(15〜20分) 少ない(配達に任せる) 高め

こうして並べると、単純にどれが優れているという話ではないことが分かります。時間を優先するなら一汁一菜型かミールキット型、飽きにくさを重視するならミールキット型が有利、という具合に、軸ごとに勝ち負けが変わってきます。

ここで迷いやすいのが「週末に仕込みだけしておく方法」です。作り置きと混同されがちですが、これは仕込みまでを済ませておいて、平日は焼く・煮るなど仕上げの工程だけを残すやり方を指します。完成品を保存する作り置きとは、労力のかかる場所が少し違います。この違いを分かっていないと、表の見方を誤ります。

忙しい平日が多いなら、型を決めるやり方が向く

結論から言うと、平日の帰宅が遅く、料理に使える時間が15分〜20分しかない人には、一汁一菜の型を決めるやり方が向いています。迷う時間そのものをなくせるからです。

仕組みはシンプルです。ご飯と汁物、おかず一品という型を先に決めてしまい、その日の気分や冷蔵庫の中身に合わせて具材だけを入れ替えます。献立を一から考える時間がなくなるので、買い物から調理まで一直線に進みます。

具体的な場面を挙げます。19時に帰宅して、22時には寝室に入りたいという人がいたとします。味噌汁の具は豆腐とわかめ、おかずはその日安かった鶏むね肉を焼くだけ、と型が決まっていれば、買い物では「今日の鶏肉は」と選ぶだけで済みます。献立を考える時間がゼロになるので、実際の調理時間は20分もかかりません。

ただしこの方法、慣れてくると「また同じ味か」と飽きが出やすいのが弱点です。ここは正直に言っておきたいのですが、型を決める方法は継続のハードルを下げる代わりに、満足感は少し犠牲にしています。飽きを防ぎたいなら、汁物の出汁だけ週替わりで変えるとか、薬味を数種類ストックしておくといった小さな工夫が必要になります。それでも味に変化がほしくなったら、無理に型を守らず、週に1回だけ気分で違う料理を作る日を作ってしまって構いません。

週末にまとまった時間が取れるなら、仕込み型が向く

土日のどちらかにまとまった時間が確保できる人には、週末に仕込みだけ済ませておくやり方が合っています。平日の作業を減らしながら、味の変化もある程度保てるからです。

この方法の仕組みは、下ごしらえと味付けまでを週末に済ませ、加熱調理だけを平日に残すという分担にあります。野菜を切って保存袋に入れておく、肉に下味をつけて冷凍しておく、といった作業を土曜の午前中にまとめて行い、平日は炒める・焼くという最後の工程だけをこなします。

具体的には、土曜の10時から12時までの2時間を使って、豚肉の生姜焼き用の下味付け、野菜炒め用のカット野菜、スープ用のだし取りまで済ませておくケースを考えてみます。平日は帰宅してから、下味のついた肉をフライパンで焼くだけ、カット野菜を炒めるだけ、という状態になるので、火を使う時間は10分程度に収まります。仕込みという「面倒な部分」を週末に寄せることで、平日の負担を大きく減らせるわけです。

とはいえ、週末に予定が入りやすい人にはこのやり方は向きません。冠婚葬祭や急な外出が重なる週があると、仕込みの時間そのものが取れなくなり、平日にしわ寄せが来てしまいます。また、共働きで週末も家事や育児に追われている家庭では、そもそも「2時間の仕込み時間」を確保すること自体が難しいでしょう。そういう場合は、無理に仕込み型にこだわらず、次に紹介するミールキットのようなやり方と組み合わせる方が現実的です。

続かなくなったときの乗り換え方

どのやり方も、生活の変化によって合わなくなる時期が必ず来ます。大事なのは、続かなくなったことを自分を責める材料にしないで、乗り換えの目安にしてしまうことです。

目安はシンプルです。3つの軸のうち、どれか1つが生活と大きくズレたら乗り換えを検討する、というルールにしておくと分かりやすくなります。例えば「買い物の頻度」が合わなくなったなら、週1回で済むミールキット型に切り替える。「飽きにくさ」が我慢の限界に来たなら、型を決めるやり方から仕込み型に移る、という具合です。

具体的な場面で考えてみます。子どもが生まれて、週末に自分の時間がまったく取れなくなったとします。これまで仕込み型で回していた人が、突然2時間の仕込み時間を捻出できなくなるわけです。ここで「仕込み型を続けなきゃ」と無理をすると、結局自炊自体をやめてしまうリスクが高くなります。素直にミールキットや宅配に一時的に切り替えて、生活が落ち着いてきたらまた仕込み型に戻す、というくらいの柔軟さがあった方が長く続きます。

ここは迷うところですが、乗り換えを「失敗」だと捉える必要はまったくありません。むしろ、3つの軸のどれかが崩れているのに同じやり方を続ける方が、自炊そのものをやめてしまう原因になります。季節や仕事の忙しさ、家族構成の変化によって、向いているやり方は変わっていくものです。1つのやり方に固執しないことこそ、実は一番の続けるコツだったりします。

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